おはようございます。カイテクホーム福本です。
このブログを書いている4月7日、今日が何の日かご存じですか?

今日は『長さの単位メートルが誕生した日』だそうです。
今から228年前の1795年4月7日、フランス国内で新たに長さの単位として登場した「メートル(m)」が同国内にて基準単位として採用されました。

当時の世界では、地球規模の航海や交流網が発達していく中で長さの単位がバラバラな状態で何かと不都合が生まれていました。また、各国内でも地域によって長さの単位は統一されていないところが多かったことなどから「誰にとっても、どこで使っても、便利な新しい長さの単位を作ること」を目的に、既に地球観測の実績があったフランスが国を挙げた取り組みを開始しました。具体的な手順は、

①地球を南北に1周する子午線の長さを算出
②その4分の1にあたる赤道から北極点までの距離を計測
③さらにその1000万分の1の長さを算出

以上の過程を経て算出された長さが新たな単位「メートル(m)」と定義されました。
要は「赤道から北極点までの長さの1000万分の1の長さが1mである」ってことです。

しかし実は「メートル(m)」の定義は長い歴史の中で何度も更新と見直しが行われています。
地球の地殻表面が正球ではないので絶対的な基準としては馴染まないとかなんとか。
大事なのは基準となるものの絶対性なんだそうです。
ちなみに現在のメートルの定義は「1秒の299792458分の1の時間に光が真空中を伝わる長さ」です。
これは「光速度不変の原理(光の速度はいつどこでどのように測定しても変わらない)」ことに基づいていて、突き詰めると相対性理論まで出てきちゃったりしてとっても難しいんですが調べてみると面白いです。

日本が国際的な長さの単位基準となったメートル法を採用したのは、1921(大正10)年のことでした。
それまでの日本では尺貫法と呼ばれる単位系が使われており、今なお、主に建築業界等では現役で使われています。参考までに。
1尺=30.3cm=0.303m
1間=6尺=1.818m
1畳=6尺×3尺=1.818m×0.909m (地域差あり)
1坪=2畳=1間×1間=1.818m×1.818m=3.3㎡
ホームセンター等で売られている建材のベニヤ1枚のサイズが1820㎜×910㎜など中途半端な寸法なのは上記の単位系に基づいているからだったりします。

何の気なしに使っている単位1つとっても調べてみると面白いですね。