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2025.05.22

スタッフブログ

お庭のリフォーム

こんにちは 野間田早苗です。

日本では、古くから四季の美しさを楽しむために、「築山(つきやま)」と呼ばれる小さな人工の山や池を庭に作る習慣がありました。そこには立派な庭石もあり、風情があって心を癒すことが出来る場所とされてきました。

しかし、築山を美しく保つためには日々のお手入れが必要です。お手入れも含めてこうした自然の姿を楽しみたい方には最高の場所ですが、家を受け継いだ次世代の方が植物や虫が苦手な方であれば、あまりうれしくない場所とも言えます。

また、時代の流れや家族の変化に伴い「離れを建てたい」「駐車場のスペースにしたい」「平らにして芝生をしいてドッグランにしたい」などの理由で築山を撤去する方が増えてきました。

今回施工させていただいたお家は、本宅のリノベーションとお庭のリフォームです。

まずは本宅と離れの間にある築山などを撤去し、空いたスペースに建物を増築しましたので、ご紹介したいと思います。

また、築山にあった岩の様に大きな庭石の処分方法にも触れていますので、是非最後までご覧ください。


《簡易既設図面》


《撤去する物》

➀ 門扉・アプローチ全て

② 大屋根の高さほどある松の木や築山の木々すべて

③ 築山と離れを仕切っていたブロック塀

④ たくさんの巨大な石と盛土

⑤ すでにコンクリートで埋めてあった池跡

 これらの築山を含むお庭全体が1週間ほどで更地になりました。

(解体・撤去前写真)


         
(解体・撤去後写真)




《石の処分について》

岩の様な巨大な石がたくさんありました。


石ひとつあたり重さは3~5トンあり、現場は大型のクレーンやトラックが進入不可能なため、吊り上げ・搬出が出来ず、処分方法として破砕・石割をすることになりました。

そのために使われたのが油圧式石割機、通称『パッカー』と呼ばれる機械です。

この機械は、油圧でジャッキを動かして石に【くさび】を打ち込み、それによりかかる圧力で石を定めた方向に割ることができます。

 サイズや用途も様々で、上記の写真のような人力で持ち運べるタイプから、重機に取り付ける強力タイプまで、対象や状況によって使い分けされます。

 使い方は、削岩機(さくがんき)(ドリル)で前もって石に孔をあけ、割りたい向きに合わせてパッカーを孔の中に差し込むだけ。あとは離れた位置から、レバー1本の操作で簡単に割ることが可能です。

 破片が飛び散ることもなく、遠隔操作なので危険もありません。割る方向もあらかじめ分かるので安全に施工することができます。

 また、(油圧でくさびを打ち込むもので)打撃は加えないので騒音や振動がないのも大きな利点です。

 今回は、このパッカーでひとつの石を10個程度に割り、重機でトラックに積み込み搬出しました。

《本宅と離れをつなぐ建物を建築中》

現在、池跡だったあたりに本宅と離れをつなぐ建物を建築中です。
              
                           

そしてこれから入り口付近は車2台が駐車できるスペースになります。

 本宅のリノベーションも順調に進んでいますので、完成しましたらまたお伝えできると思います。お楽しみに!

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