こんにちは。福本です。

みなさまプレカット工法という言葉をご存じでしょうか。

プレカット(precut)とは、一般に、何かの生産工程において「あらかじめ(pre)切断する(cut)」ことを意味する動詞で、住宅建築における木工事部分について、現場施工前に工場などで原材料を切断したり加工を施しておくこと (Wikipediaより抜粋) です。

従来木造住宅(在来工法)では、骨組みとなる木材を大工さん達が材木屋さんより買付、自分の作業場で手作業で加工していました。この手作業で行っていた部品の加工を簡略化・発展化させ、事前に機械で済ませるやり方にしたのがプレカット工法です。

コンピュータ制御や工作機械の技術の発展、システムの自動化・効率化、さらには技術職である大工職人の減少などを理由にプレカットは全国的に普及し、今日の木造軸組工法での建設では大部分がプレカット工法を採用していると言われています。

前置きが長くなってしまいましたが、先日このプレカット工法で物置小屋の建前を行いましたのでご紹介します。まずは設計図となる図面はこんな感じです。

使う材料(部品)と使う位置が記載されているのですが何のことやらサッパリですよね。笑

この状態でスタートし、図面をもとにクレーンで材料を吊りながら所定の位置に組み上げていきます。

そしてものの半日で・・・・

ほぼ出来上がってしましました。大工さん、そしてプレカット恐るべしです。

まさに、あっという間。部材の準備だけでも従来の手刻み加工だと1ヶ月半かかっていた作業がプレカット加工では3日でできると言われています。工期の大幅な短縮、手刻みに比べてコストの削減、そして現場で廃材がでないことによる処理負担の軽減がプレカットの利点と言えそうです。

今回初めてプレカットの発注から組み立てまでを経験して上記のようにいろいろなことを考え知ることができましたが一番思ったことは

「でっかいプラモデルじゃん・・・。」

でした。笑

なにか大きなものが出来上がる過程って見ていて楽しいですよね。

プレカット工法はあっという間ですが、ご相談にいらっしゃるお客様との信頼しあえる関係や理想のプランはじっくり時間をかけて築いていきますので機会があればぜひカイテクホームをよろしくお願いします。