こんにちは。カイテクホームのお寺改修担当、福本です。
このところ当社では修繕だったり改修だったりなにかと赤碕の神社・お寺のお仕事をさせていただく機会が多かった為、この度わたくし福本が『お寺さん改修担当』を拝命いたしました!(※当社内のみ、ごく限定適用の肩書なので名乗る機会は特にありません)

この一年で今まで知らなかった地元赤碕の意外な一面をいろいろ知ることができました。
赤碕の海沿いの神社・お寺さん、前々から多いなとは思っていましたがこんなにも集中していたとは。
知ってる気でいても、あらためて実際に見て回ると、それぞれの位置関係など再発見が多く面白いです。

前置きが長くなりました。
そんなわけで現在、当社では赤碕の海沿いのとあるお寺様の本堂床張り替え工事を行っています。
ブログを書くにあたってそのお寺様について少し調べてみたところ以下の文を見つけました。

ほんとに日本語かと疑うほど難解でよく分かりませんが、おそらく『元和(げんな)元年にお寺が開かれ、その後の長きにわたり焼失や再建を繰り返し文化13年に再建したものが今の本堂である』ということでしょう。
お寺が開かれた元和元年とは西暦にして1615年。この頃は徳川家康もまだ存命。
文化13年は1816年の江戸時代後期。徳川は11代将軍 家斉の頃。
つまりお寺の歴史は400年以上。現存する本堂は200年以上前に建てられたということになります。
数字にすると凄いですね。


張り替えの為、既存の床板をはぐって覗いてみました。あらわになったこの土は少なくとも200年、人目に付くことなくこの場所にあったということです。移り行く時代の波や変わる街並みに飲まれることなく当時の面影をそのまま残す地面です。そう思うと、ただの土なのになんだか感慨深いですね。

お寺や神社など歴史ある建築物を守っていくことは現代人の大事な務めです。
しかし古い建物は当然、古いが故、各所の痛みや劣化も激しいものです。
そこに改修・修繕を施せば当然、部分的には新しくなります。
歴史ある建築物に手を加えることになんだか抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、これから先何十年、この町で暮らす誰かがこれまでの400年と同じように参拝できるならばそれもまた歴史を守るということなのかなぁと思ったり・・・。

今後もお客様はもちろん地域の歴史や思いを汲んだ仕事ができればなと思います。